めがみめぐり
kai"myakai44j
07/30/2017 5:28 AM ·Spoilers
(茶番No.18)「眩しすぎた、光」 かなり久々の新作ですね。 今回は多くのヌシ様がトラウマになったであろう、“あのシーン”を再現しました。 コメントで書いていきます。
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07/30/2017 5:29 AM ·Spoilers
〜注意!!〜 この茶番には、以下の要素が含まれています。 ・42段の重大なネタバレ ・非常に重い展開 ・トラウマを蘇らせるような描写 これらの要素が苦手な方、もしくは42段未満の方はすぐにBボタンで戻ることを推奨します。 また、投稿中のコメントは禁止です。
Yeahs1Played -
07/30/2017 5:31 AM ·Spoilers
…何で、こうなったのか。 時計は既に夜中を指していた。 雨が降り続く中を走る電車の一角で、俺は座っていた。 目の前には、静かになったICカードが無造作に置かれていた…。
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Yeahs2Played -
07/30/2017 5:33 AM ·Spoilers
…42段に合格し、サグメ様にツクモの神格を占ってもらった。 その神格は“宿り”であると告げられた。 それは、ツクモガミ本来の神格であり、ツクモは出会った時から何も変わってないことになる。 「何かの冗談だ」と、俺もその結果を否定した。 …しかし、サグメ様の占いは百発百中だ。俺達はそれを受け入れる他、無かった。 その話を聞いたツクモは、ICカードの中に引きこもってしまった。 …これは夢だ。もしくは季節外れのエイプリルフールだ。そうであって欲しい。 そう考えながら、頰を抓った。 …頰に激痛が走る。 これは現実だ。 俺は、机に顔を伏せた。 それ以降の記憶は全く無かった。
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Yeahs2Played -
07/30/2017 5:34 AM ·Spoilers
「…かいと…」 耳馴染みのある声に、顔を起こした。 気づかぬうちに寝てしまっていたようだ。 空はまだ暗い。雨はまだ止まない。 「…起きてますか?…」 それは、紛れもなく、ツクモの声だった。 「起きてるよ」 俺は無理していつもの調子を演じた。 「…よかった」 安心したような声が聞こえた。 「…少しだけ…お話、できませんか?…」 「…もちろん」 「…そっちに、行きますね…」
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:34 AM ·Spoilers
ICカードの中から出てきたのは…懐かしい見た目の、ツクモだった。 「…なんだか、随分と久しぶりに会うみたいですね」 ツクモは淡く微笑む。 「ああ、そうだね」 俺もいつもの調子で返す。 「…これ、覚えてますか?初めて、かいとと会った時の格好です。」 ICカードから出てきたツクモの姿は、紺色の制服のような服を纏い、ミディアム丈の髪型だった。 最初にもらった「おひさまケープ」も、話す時に必要な「勾玉」もない。 「かいと。何か気が付きませんか?」 ツクモは、頭に手を添えながら聞く。 「ツクモ…勾玉無しでも喋れるようになった?」 勾玉が無くても、自然な日本語で喋っている。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:35 AM ·Spoilers
「そうです!喋れるようになったんです!最初の頃は、ニンゲンの言葉なんて、ほとんど分からなくって…『ほにゃにゃほにゃ』なんて、言ってたんですけどね」 俺は、ツクモの頭を撫でた。 「ツクモ…凄いな…」 「…あれから随分、“成長”しました。かいとにも随分甘えちゃった気がしますけど…」 ツクモは少し俯いたが、再びこちらを向いた。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:36 AM ·Spoilers
「この服、どう思いますか?こうして改めて着てみると…“地味”ですよね…」 真剣な顔で聞いてくる。 「地味じゃないさ。凄く、可愛いよ」 これはお世辞じゃなく、事実だ。 「嘘付き」 否定された。 「私は、地味って思います。でも…」 ツクモは困ったような表情を見せる。 「でもきっと、こんな私だったから…憧れちゃったんです。“お日様”に……」 そう言い、ツクモは少しの間目を閉じる。 「ツクモ…?」
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:36 AM ·Spoilers
ツクモは目を開けた。 「アマテラス様に、全部聞きました。…私の“神格”のこと。随分、怒られちゃいました…」 俺は、黙ってツクモの話を聞いた。ツクモの悩みは全部、聞いてあげる。それがヌシである俺の役目だから。 「…なんとなく、分かってたんです。アマテラス様に“自分のやりたいこと”を聞かれた時、“お日様みたいなめがみ様”が、その答えにはならないって知った時…思いました」 そう言いながら、ツクモはまた目を閉じた。 「私は…“お日様”のことも、“めがみ様”のことも…」 開いたツクモの瞳には、涙が浮かんでいた…。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:37 AM ·Spoilers
「何も、知らなかったんだって…。可笑しいですよね、ずっと追いかけてきた筈なのに…ずっと憧れていた筈なのに…」 そう言いながら、ツクモは俺に抱きついてきた。 「きっと、私は…辞めたかっただけなんです。…ちっぽけで、暗い、“ツクモガミ”を…」 「…え?」 ツクモは、俺の腕の中で、呟いた。その内容は、俺の想像を遥かに超える、壮絶な過去だった…。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:39 AM ·Spoilers
“ツクモガミ”の世界は暗かった。別に居心地が悪いワケではない。ただ、真っ暗で、静かな世界だった。 時々、遠くに明るい光が見えると、とても小さな光なのに、ツクモには眩しく見えた。 そして、ツクモはその光に向かっていつもお願いしていた。 「私もいつか…あなたみたいにキラキラ輝けますように…」 と。 その話を聞いた俺は、ツクモがどれだけ辛い過去を背負って今を生きていた事を知らされた。ただ、ビックリした。 「…その光の向こうの世界…つまり、今いる世界は…私には、ちょっぴり、眩しすぎたみたいです…」
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Yeahs2Played -
07/30/2017 5:40 AM ·Spoilers
俺は、未だに俺の胸に顔を伏せているツクモの頭を撫でた。 彼女は、言葉を続けた。 「ウズメ様に、オリヒメ様、ククリ様…コノハ様やトヨタマ様、イシコ様、サグメ様も…めがみ様達はみんな、自分の目標に、一生懸命で…キラキラ輝いて見えて…。私の夢は…私が思っていたよりも、ずっと、ちっぽけなもので…きっと、どこかで気が付いていたんです。…私は私なんだって。他の誰かになんてなれないんだって」
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Yeahs2Played -
07/30/2017 5:40 AM ·Spoilers
「ツクモ…自分を責めないでくれ。君だって凄く輝いていたよ」 俺は、そんなツクモを慰めるように言った。 「…かいと、私の夢はちっぽけだったけれど…楽しかったんです。“めがみ”の姿を借りて…日本中、旅して廻って…かいととアマテラス様がいて…みんなでめぐる旅が楽しくって…少しの間だけど…違う自分になれた気がしました」 「だったら嬉しいよ。君が楽しい日々を過ごせているなら」 俺と共にいる事が、ツクモが自分の過去を忘れて過ごせたのであれば、それは嬉しい事だ。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:41 AM ·Spoilers
「私も、嬉しくて、楽しかったです。…だけど…それも、今日でおしまいです。いつまでもアマテラス様やかいとに甘えてばかりもいられませんから…」 「…なあ、それってどういう意味?」 ツクモは顔を上げた。 「かいと…私の旅は…私とかいとのめがみ様をめぐる旅は…」
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Yeahs2Played -
07/30/2017 5:41 AM ·Spoilers
「…ここが、終点です」 ツクモは、今にも涙が溢れてしまいそうな顔で言った…。
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Yeahs3Played -
07/30/2017 5:42 AM ·Spoilers
…それっきり、ツクモは再びICカードの中に引き篭もったまま、出てくる事はなかった。 また独りぼっちになってしまった俺は、ただただ自分を責め続けていた。 ツクモの“ヌシ”でありながら、彼女の過去を知ることができずに何も出来なかった、自分を。 「…ヌシ失格だな…」 普段は強がっているツクモだが、自身の辛い過去をずっと引きずっていて、いつの間にか自身の心を蝕んでいた。 …にも関わらず、俺はツクモを励ます事は出来なかった。 それに、ツクモだけではなく、アマテラス様やサグメ様も悲しませてしまった。 …そんな自分が惨めだった。 …無力な自分が情けなかった。 …そんな俺を笑うかのように、雨は降り続いていた…。 〜Thank you for reading…〜
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Yeahs4Played -
07/30/2017 5:46 AM ·Spoilers
ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。 続編は、No.19に書こうと思います。 日が空くかもですが、投稿したら読んで頂けると幸いです。
Yeahs5Played -
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